いけばなについて

一般的な「いけばな」のイメージというと、床の間に置かれた純和風のお花、というところでしょうか。
いろんな流派があって、家元がいて、なんだか堅苦しそうな感じ、と思われるかもしれません。
しかし、いけばなそのものは、その時代時代にふさわしいものとして、常に変化をとげています。
始まりは、仏前の供花だったり、貴族の娯楽だったりしますが、15世紀の終わり室町時代に、床の間が完成すると、そこにおける床飾りの一つとして定着するようになりました。すべての流派の源である「池坊」はここから生まれています。

その後、江戸時代中ごろまでは池坊の独壇場が続きましたが、茶の湯の流行に伴って「なげいれ花」という新しいいけかたが生まれ、そこから、古流、遠州流などのさまざまな流派が生まれました。
そして、明治時代に入って、生活の洋風化にともなって、小原流が「盛花」で時代性にふさわしいいけばなとして起こり、さらに安達流、草月流という新しい流派が生まれました。

第二次世界大戦後には、作品としての「前衛いけばな」、そして現在は、より現代的空間にマッチした
多面的ないけばななどが生まれています。
「いけばな」は、自然という植物を家の中に取り入れるという基本的な欲求を、
その時代にふさわしい空間に合わせて、満たしてきたものといえるでしょう。
そこに日本的な美意識を反映させたものが、「型」としてさまざまな形をとっているのです。

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