小原流研修学院 研修課程
研修課程は、小原流いけばなのより高度な技術や知識を学びたい方を対象に創設された研修制度です。
家元をはじめとする小原流研究院教授陣から直接指導を受けることができ、学科では外部講師を招くなど、将来、小原流研究院講師を志す方や、小原流の技術や教養を深く学ぼうとする方には最適な研修です。
自己研鑽の場であるとともに、全国から集まった同じ志の仲間とつながる良いチャンスでもあります。
研修内容
研修課程の各期には、それぞれ受講科目が設定されています。
Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期の進級制となっており、進級ごとにより高度な内容になります。
期 | 履修科目 |
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研修課程Ⅰ期 | 実技 8科目・ 教養講座 1科目 |
研修課程Ⅱ期 | 実技15科目 ・ 学科2科目 |
研修課程Ⅲ期 | 実技20科目 ・ 学科2科目 |
授業の流れ
スケジュールは、「研修期間」と「考査期間」からなります。
- 研修課程Ⅰ期 スケジュール例
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2021年度現在
研 修 考 査 1日目 2日目 3日目 4日目 1 盛花花型①
(直立型)教養講座 花意匠 写景盛花
様式本位②2 盛花花型②
(傾斜型または
観水型)写景盛花
様式本位①色彩盛花
様式本位盛花花型②
(傾斜型または
観水型)3 色彩盛花
様式本位花意匠 盛花花型①
(直立型)瓶花花型②
(直立型)4 瓶花花型①
(傾斜型)写景盛花
様式本位②写景盛花
様式本位①5 瓶花花型②
(直立型)瓶花花型①
(傾斜型)
研修期間
これまで研鑽してきた技術の再確認を行い、考査に備えます

各時間内の流れ
- いけこみ前に指導者から花材の扱いなどに関する説明があります
- 実際に作品をいけます
- いけた作品について審査があります。良いと思われる作品には「参考花」の札が立ちます
- 「参考花」の札が立った作品を見学
- 指導者が一人一人の寸評・手直しをおこないます
考査期間
研修期間で学んだことをいかして、合否を判断する試験に臨みます

各時間内の流れ
- 作品をいけます
- 指導者による採点
- 規定に基づき、合否を判定します
- 試験結果は後日郵送でお送りします
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受講科目について
研修課程では、Ⅰ期の教養講座を除く全科目についてそれぞれ合格・不合格の判定がおこなわれます。
不合格となった科目は、翌年の研修課程にて合格を目指します。
3年以内に全科目合格すると【 修 了 】です。
3年目終了時点で合格に至らなかった科目が残っている場合、
合否の履歴は全てリセットされ、次の年は全科目の再受講が必要になります。
研修課程Ⅰ期 / 実技8科目
研修課程Ⅱ期 / 実技15科目・学科2科目 ー 計17科目
研修課程Ⅲ期 / 実技20科目・学科2科目 ー 計22科目
講師陣
小原流研究院院長・副院長・教授・助教授によるレベルの高い指導を受けることができます
受講資格
研修課程Ⅰ期 | 三級家元教授以上の会員 |
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研修課程Ⅱ期 |
研修課程Ⅰ期修了者、 |
研修課程Ⅲ期 | 研修課程Ⅱ期修了者 |
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開催地
研修課程Ⅰ期 | 大阪・小原流研修会館と東京・小原流会館の交互開催 (奇数年が大阪、偶数年が東京開催。ただし、変更となる場合もあります) |
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研修課程Ⅱ期・Ⅲ期 | 大阪・小原流研修会館(東京での開催はありません) |
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- 2022年度 開催スケジュールはこちら
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研修課程Ⅰ期
日 程 研修:7月21日(木)~24日(日) 科 目 実技 8 単位/学科 1 単位 会 場 東京・小原流会館 研修課程Ⅱ期
日 程 前期:6月 9日(木)~ 12日(日)
後期:9月29日(木)~10月2日(日)科 目 実技 15 単位/学科 2 単位 会 場 大阪・小原流研修会館 研修課程Ⅲ期
日 程 前期:3月23日(水)~27日(日)
後期:9月 7日(水) ~11日(日)科 目 実技 20 単位/学科 2 単位 会 場 大阪・小原流研修会館
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研修課程Ⅲ期修了の特典
研修課程Ⅲ期を修了すると、次の特典が授与されます
研修課程修了者として、「研修士」の称号が与えられます
研修士になると研修士研修会に参加することができ、
さらなる技術の研鑽を図ることができます