メルマガ家元教場 vol.9 「秋の花材のいけばな」 担当:横東宏和先生

11月のメルマガ家元教場のテーマは「秋の花材のいけばな」です。
朝夕の寒暖差が大きく町の木々が紅葉しはじめ、秋を感じる季節になりました。
この時期ならではの花材を使用した作品が多く寄せられ、ご応募いただいた作品のうち3作品を担当の横東先生により選抜、ご指導いただきました。

「秋の花材のいけばな」

image.jpg 「待ちわびた秋」 oriental lily.motosaka様
暑く暑く長かった今年の夏。
待ちわびた秋風を感じる頃、二面の水盤に写景自然をいける機会を得ました。八角蓮、薄、紅葉連翹、ほととぎす、小菊達。これぞ秋。秋の花材との邂逅に感謝しつついけました。

横東先生のコメント

小原流の代表的な表現である写景盛花自然本位ですね。
紹介文にあるように秋を感じる作品です。水盤の面を使って広がる景色を表し、草花が群れ咲く姿が表現されて良いと思います。



IMG_20231113_094853.jpg 「踊るみだれ菊」 terukokashiwazaki様
幼き頃、我が母は家の周りによく小菊を植えていた。その小菊は成長するに従いあちこちに伸びていく為、母は縄でくくっていたが、菊は上へ下へ手前向こうと這うように縦横無尽に乱れ広がり、後に派手ではない可憐な花を咲かせていた。 この季節最後の花であろうその光景は、まさに踊るようなみだれ菊だったと思い出される。

横東先生のコメント

秋から晩秋にかけ、扱われる乱れ菊を使い、ズムよく構成された作品だと思います。
菊の色もボリュームも程よく入っていて良い作品です。



DSC_8966.jpg 「オータムカラー」 岸本登紀子様
秋が深まるにつれ庭のダリアも透明感を増し優しい表情を見せてくれる。枯れ蓮とグラデーションが魅力のシャガを添えて...

横東先生のコメント

野いばらと枯蓮で秋から冬へ、季節の移り変わりを表現していますね。
ダリアの後ろにある しゃがの葉のグラデーションが アクセントとして効いて良い作品です。



総評


全体的に、取り合わせや表現、花器など作者の個性が出ていて、よく考えられているのが伝わってきました。
皆さんが日頃から季節を感じ、花材をよく見つめている証だと思います。




横東先生_57A3489.jpg

選ばれた「秋の花材のいけばな」の作品はいかがでしたでしょうか。
夏の暑さが終わったと思ったらあっという間に冬の寒さ。
この時期ならではの花材や新たな組み合わせで部屋を彩ってみてはいかがでしょうか。

来月号のメルマガ家元教場では「クリスマスのいけばな」をテーマに作品を募集いたします。
指導担当は小原流研究院教授の菊池瑞月先生です。
作品が選ばれた方には「小原流特製ランチトートバッグ」をプレゼントいたします!
皆様の作品を心よりお待ちしております。

応募方法


次の情報をメールに記載の上、作品データを1枚(できるだけ高画質のもの)、小原流マーケティング課までお送りください。ご応募いただた中から3作品を掲載させていただきます。
・現在の小原流の所持資格
・会員番号
・氏名(ペンネームでも構いません)
・作品タイトル
・作品について100字程度の紹介文


送信先:小原流マーケティング課 [email protected]
※当選者の発表はメールマガジンの配信をもって代えさせていただきます。

プレゼントのお知らせ

特製ランチトートバッグプレゼント!


「メルマガ家元教場」に掲載された3名の方には、「小原流特製ランチトートバッグ」をプレゼントいたします。
この機会にぜひご応募ください。

いけばな小原流_セルトナ・リサイクルコットンランチトート.jpg

2023年12月号のテーマ

「クリスマスのいけばな」

担当:菊池瑞月先生

募集締切:12月11日(月)