この人に聞く!vol.9 木下悦子先生

木下 悦子先生

小原流青森支部の副支部長を務める木下悦子先生。木下先生は副支部長を務めながら、2022年3月まで会社勤め、自身の教室はもちろん、学校でのいけばなの指導などで活躍されています。そのバイタリティ溢れる活動について、お伺いしました!

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副支部長になったきっかけ

-支部運営の悩みで、幹部のなり手がいないという声を伺うことが多いのですが、多忙極める先生が副支部長を引き受けたきっかけをお伺いしてもよろしいでしょうか?

現支部長の伊藤先生が声をかけてくださったのがきっかけです。
支部の部員として20年以上、青森支部の活動にはかかわってきていたのですが、まさか私が副支部長になるとはおもってもいませんでした。
とても務まるとは思っていなかったのですが、支部長をはじめとした支部役職者の方とのつながり、青年部時代の仲間に支えられて今も務めていられます。
今となっては大変な仕事と言うよりも、楽しいの方が大きいですかね。

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家元を青森支部にお迎えした時のウェルカムボード

働きながらの支部活動は「とにかく楽しむこと」

-木下先生は仕事務め、副支部長、学校でのいけばな指導などされていますよね。お時間はどうやって捻出しているのでしょう


それはもう、時間との戦いです(笑)。しかし人間、やればできてしまうものです(笑)。
今は仕事務めの方はお休みさせていただいておりますが、時間がなければないなりに工夫をして行っていました。
大変なことと楽しいことはどちらもセットだと思っています。実際に楽しいことが増えています。
現支部長が時代に合った支部運営の方法を考えてくださったことも大きいです。
支部役職者がお勤めをしていることを前提に、余力を持った組織作りをしてくださっています。
休まなければいけないときは気軽に休めますし、休んでもフォローに回るという体制が整っています。
また事務仕事についても、事務室を解約してPCでどこででもできるようにしてくださいました。
そうすることで空いた時間を見つけて支部の仕事を行うことができるようになっています。
支部活動がきっかけで学校の指導の機会もいただけました。
本当に子どもたちにお花を教えるのは楽しくて...。毎回が感動に溢れています。 いけばなに触ることで目の輝きが変わったり、集中することができたり。
子供たちそれぞれの個性に触れながら指導して、その子たちがいけばなを通じて成長していく姿に立ち会えることが嬉しいです。
そうしたありがたい機会をいただけたのだから、時間は何とか作ろうと思って生活していましたし、できました(笑)。
学校での指導は最初1名からスタートしたのですが、どんどん人が集まって今や32名になっています。

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子供たちへの指導風景

-1回に学生32名に向けての指導ですか!?


そうです。学校での指導で私に与えられているのは1時間半~2時間程度しかありません。
やりたい、やらないといけない、やれないとは言えない...やればできる(笑)そうやって自分を追い込んだ方が解決策が思い浮かぶと気づきました。
例えば上級生に指導に入ってもらう回をつくりました。これはどの先生も実感としてわかると思うのですが、いけばなは習うよりも教える方が身に付きますよね。
それからペーパーテストの回。お花の技術だけではなく知識の方も身に着けてもらうための時間です。
そうやっていかに有意義に、時間内に、大勢に指導ができるかを考えることができました。

-副支部長としての仕事は具体的にどのようなことをされているのですか?


研究会の日は研究会の運営に尽力しています。
それから大まかにではございますが、次回研究会の花材決めや役員会、研究会の運営会議、三役会議などでしょうか。
会議というとお堅く感じるかもしれませんが、お茶会のような雰囲気です。
楽しく支部運営について話しているので、そのようなときに面白いアイデアが出たりします。
やっぱり楽しいから続けていられるのだと思っています。

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家元が指導にいらした際の一コマ。丁寧に寸評くださりました!

-副支部長としてこれからやりたいと思っていることはありますか


新型コロナウィルス感染拡大の影響で会食が全くできなくなってしまいました。
そろそろ幹部、準幹部のみんなと食事に行きたいです。
こうした機会があって、お酒で打ち解けるから、フォローし合える体制になれるのかなと思っています。
緊張も解けるのでお酒の場は本当に重要です。
青森支部の食事会ではスピーチタイムを設けています。一人ずつ順番当てて自分のことについて話してもらう。
そうしてみんなが思っていることを知って、一つになる。
早くみんなでご飯にいきたいなーと支部長とお話をしているところです(笑)。

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二足どころか三足、四足の草鞋を履いて小原流青森支部を盛り上げてくださっている木下先生。
インタビューに同席された伊藤先生は「会員とじかに触れることが多い支部役職者の一つが副支部長。みんなが憧れる優しくて、素敵で、仕事ができる人をどうしても任命したかった。」と嬉しそうにお話をされていました。
時間がなければ運営できる環境と時間を作ればいいと前向きなお話をしてくださった木下先生。
私も勉強させていただきました。
お忙しい中お時間を作ってくださりまして、誠にありがとうございました!

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