いけばな豆知識 vol.1

みずきり【水切り】

もっとも簡単で重要な水揚げまたは花養いの法。道管からの吸収を促進させるため、水の中で枝や茎を切ることにより、道管に空気が入っていたり、切り口がバクテリアの腐敗や樹液などでつまっている状態をとりのぞき吸水性をよくする。したがって深水の中で切ると毛細管現象による道管の作用とともに、サイフォンの原理によって吸水に圧力がかかりその作用をいっそうつよめる。やや水の落ちた花材など、水切りによってしばらく寝かせておくと水が揚がり元気をとりもどす。

『いけばな総合大事典』(主婦の友社, 1980), P.661-662.

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