特集!桃の節句のお花 part3
続いては三重支部の作品からのご紹介です!
- ▶三重支部
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JR津駅改札前に3~4日交代で役員がいけています。昭和平成令和と50年以上三代にわたり、津駅に歴代の三重支部の幹部が季節の花をボランティアでいけ続けてきました。津駅東口は県庁所在地の玄関で、多くの人々が行き来している場所です。花をいけるスペースはあまり大きくありませんので大作はいけられませんが、基本の花から創作の花まで3、4日おきに違う作品を行きかう皆様に楽しんでいただいています。
駅を利用される多くの方が足を止めてみてくださり、通る度に「楽しみにしています」とか「ちょっと真似して家でいけています」というお言葉や、駅員の方からは、「いつもありがとうございます」とのお言葉も。皆様に喜んでいただくことがいけ手の私たちの意欲や励みとなり、ボランティアを続けていく活力となっています。
また、毎年JR東海からの感謝状を津駅長さんからいただいております。いけ手:松浦豊恵
花材:桃、ヒペリカム、アイリス
3月3日の桃の節句にちなんで「桃」を主材に春をイメージして挿花しました。いけ手:百々壮雲
花材:山茱萸、バラ
「春黄金花」とも言われる山茱萸が、美しく色づいてきました。駅を利用する方々が少しでも春を感じていただけたらと思い挿花しました。
- ▶京都支部
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いけ手:赤尾牧子
祇園下河原の自宅1~2階を「京料理 うえの」様にお貸していますので、普段からお花を挿花しています。 コロナ禍で、お客様も少なくなっていますが、少しでも、お店の雰囲気が明るくなればと思い挿花しています。女の子の節句なので、可愛いお花を選びました。
お店の方からは『何時も助かります』と、お声をかけていただき、嬉しくてまたいけてあげようと思います。お客様からは、お花の名前をよく聞かれるそうです。皆さん、お花には興味があるんだなぁと嬉しく思います。花材:桃、チューリップ、ガーベラ、カモミール、芽出し紫陽花
いけ手:村上主水
インスタグラムをきっかけに私からご提案しました。担当させていただいた「Galleryひたむき」様は女性客も多く、また、生け込みが2月末だったため、桃の節句の開花を期待して、花桃をメインに開花が進むとピンク、紫、黄の色合わせが楽しくなるようなアレンジにしました。
お客様から「花の色とのコントラストが気に入ったから」と商品を購入いただきました、と嬉しいコメントを頂きました。花材:桃、アイリス、菜の花、ぜんまい
- ▶津山支部
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いけ手:津山支部真庭地区在住有志
津山支部の勝山在住の有志が武家屋敷に花を生けることで、「勝山のお雛まつり」のお役に立とうとボランティア活動を始めて、21年になりました。
生け込みの場所は毎年変わります。床の間、違い棚などの空間に似合うよう、各自で花材、花器、設えを考え、楽しく生けています。
活動当初からメンバーは交代しておりますが、今年は新しく2名が参加し、後に続くと喜んでおります。新型コロナウイルス感染症のために今年のお雛まつりは中止となりましたが、実行委員会から依頼され、昨年までは野外作品も10点制作していました。花材:梅、啓翁桜、山シダ、シャガ、菜の花
花材:ストレリチア(花と葉)、ピンク芽柳
花材:桜、アイリス、啓翁桜、ピンポン菊、小手毬
花材:桃、蓮の実(中にちりめん細工)、ヒペリカム、菜の花、小手毬
花材:桃、桜の葉、手毬草、雁足、スイートピー(ピンク・イエロー・パープル)
- ▶広島支部
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いけ手:北谷輝葉
湯葉と豆腐のお店「梅の花」広島店に、親先生と挿花させて頂いております。広間や個室、掛花等、お店の18箇所にお花を生け込みしております。お客様が季節のお花を楽しんで頂ける空間となるよう、心がけています。
花材:桃、菜の花、撫子
その他の作品
- ▶福山支部
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いけ手:(支部長)川本宏真 (副支部長)桑田宏泉 (幹部)間江豊規 青柳宏政 甲斐宏由 藤井宏美
福寿会館でのひな祭りのイベントを例年担当されている方が退職され、本年度の担当者が今年からどこに頼んだらいいか、困っていらっしゃいました。福山書道美術館の知り合いから支部長へ連絡があり、幹部で生けさせてもらう事になりました。
作品はお雛祭りのイメージに合うように、餅花をつけた枝垂れ柳や桃、菜の花等で華やかに彩りました。
和室の雰囲気に合うように行居(ほかい)も飾りました。春らしく華やかで、お雛祭りにぴったりのお花だったという感想を多くいただきました。
お雛様見学を目的に来られていたお客様も、「もう一度帰りにお花を楽しまれていましたよ」と会館の方から教えていただきました。花材:枝垂れ柳・シンビジウム・椿/桃・菜の花・スイートピー
こちらが福寿会館での、イベントのご案内となります
- ▶山口支部
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いけ手:山口支部
山口外郎の原点と言われている御堀堂の奥様から、「今年は桃の節句に合わせて雛外郎を新しく白小豆で桜のお味にしましたので、是非とも桃をいけてください」とお願いされました。桃は、無病息災の意味が第一であることと、展示場所は食べ物を扱うので清潔感を考えました。
生けている間にお客様が、素敵ですね、季節を感じます。何の花ですか、と沢山お声をかけてくださいます。奥様は、小原流がお好きで喜んでいただいてます。花材:白桃、藪椿
二作目は別の場所での展示です。マンションの町内会から桃の節句の時期は、桃を生けてほしいと希望されました。桃はやはり、子供の無病息災の意味があることから選びました。
居住者から癒される、季節を感じるとのお声をいただきます。花材:桃、薔薇、ゴッドセフィアーナ
- ▶幡多支部
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いけ手:佐田千聡
毎年玄関の御殿飾りと共に生花でお出迎え、各個室に雛人形と生花で御料理を楽しんでいただけるようにご用意いたしております。上巳の節句にふさわしい作品の数々にお客様、知人に喜んでいただき、最高のおもてなしとなりました。
花材:菜の花、桃
御殿飾りでのお出迎えに定番の取り合わせにて小さい作品でまとめました。花材:菜の花・桃・桜・シャガ
日本庭園をバックに入れたくてこのような作品になりました。その横には吾妻では最古の男雛女雛が添えられています。花材:桃・小手毬・チューリップ
お庭を眺めながら生花と置物、掛け軸を楽しむ空間のお部屋の作品です。
素敵な「桃の節句」のお花の数々、いかがでしたでしょうか!
今回掲載のお願いをさせて頂いている中で、「五節句にお花を飾るとき、にいけばなを習っていてよかったと思う」という声を多数お寄せいただいています。花を生けることが、季節の訪れを寿ぐ文化も繋いでいるのだと感じました。
次回特集では「入学式のお花」をご紹介する予定です。次号もお楽しみにお待ちください。
今回掲載のお願いをさせて頂いている中で、「五節句にお花を飾るとき、にいけばなを習っていてよかったと思う」という声を多数お寄せいただいています。花を生けることが、季節の訪れを寿ぐ文化も繋いでいるのだと感じました。
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