第4回「新いけばな主義」開催レポート
第4回「新いけばな主義」の作品展が2023年6月7日~11日まで、横浜市の神奈川県民ホールギャラリーにて開催されました。
流派、ジャンルの垣根を越えてそれぞれのいけばなを表現する「新いけばな主義」の作品展。
今回の展示でも従来のいけばなの概念から超越した作品が並びました。
日本女性新聞(2023年7月15日発行)に掲載された、美術評論家の三頭谷鷹史氏のコメントを一部抜粋して紹介させていただきます。
「人に頼らず、忖度なく、遠慮なく、思いのままに模索することの面白さと大切さが見えてこないだろうか。そして そうした人達が一堂に会するのも悪くないし、刺激的だ。そこにこの展示会の核心部がある」
「1950年代に勅使河原蒼風に投げかけられた言葉を思い出した。それは「これがいけばなだろうか」だったが、この言葉が今回の(グランプリにノミネートされた)3作品それぞれに向けられてもおかしくないほど従来のいけばなから飛躍したものになっている。」
「(自分たちの文化の未来がどうなるのかという)「危機」は確実に深まるけれども、新しい大きなうねりや、これまでにない楽しみも生まれてくる。このいけばなの状況を前向きにとらえた方が良い。」
作品と共に会場にこもる熱気や見どころが伝わってきませんか?
小原流からは5名の作家が参加いたしました。
それぞれの作品を紹介させていただきます。
第4回「新いけばな主義」
会期 2023年6月7日~11日
会場 神奈川県民ホールギャラリー
※五十音順 伊藤庭花
加々美萌乃
工藤亜美
坂上春草香
鈴木茜
松木洋子
関連記事
新いけばな主義リレー個展が開催されました(東京)
「これからのいけばなを考える会」運営委員の有志により開催されている「新いけばな主義リレー個展」。7月29日 -8月7日の最終会期、展示のアンカーは工藤亜美先生となりました。会場の様子をお届けいたします。
詳しくはこちらから。
「私のいけばな表現」伊藤庭花×工藤亜美対談 前編
支部の花展などを見に行くと、いわゆる造形いけばなと呼ばれる作品が並んでいます。
こういった作品について、どのような態度で見るべきなのか、そして自身が作ることはできるのか。
小原流東京支部名誉幹部の伊藤庭花先生と、小原流研究院教授の工藤亜美先生のお二人から、それぞれのいけばな表現についてのお話を伺いました。
詳しくはこちらから。
「私のいけばな表現」伊藤庭花×工藤亜美対談 後編
2022年10月号の事務局報でご好評いただいた「私のいけばな表現」。
2022年11月号では、その後編をお届けいたします!
「造形いけばな」とは何か、「いけばなインスタレーション」とは何かについて、皆さまのヒントになれば幸いです!
詳しくはこちらから。