全国支部紹介vol.23 小原流能代支部
小原流は全国に144、そして国外には89の支部があります。皆さんが在籍している支部がそうであるように、それぞれの支部に設立のあゆみや特徴、現在の取り組みなどがございます。本ページでは、毎月、全国の支部を1支部ずつご紹介いたします!今回ご紹介するのは小原流能代支部です。6代支部長工藤豊真先生と7代支部長小栗豊敏先生にお話を伺いました。
小原流能代支部
支部長 小栗豊敏先生
2009年5月 一級家元教授取得
2012年8月専門教授者取得
2024年1月 能代支部7代支部長就任
幹部として10年間活動され
今年支部長に就任されました。

小原流能代支部
6代支部長工藤豊真先生
1994年5月 一級家元教授取得
2022年1月 支部長就任
能代支部の6代支部長として
12年間活躍されました。

小栗先生は能代支部7代支部長となられます。
工藤豊真先生と小栗豊敏先生の両名に、支部への思いや支部の取り組みについてお聞きしました。
工藤先生から小栗先生へのバトンタッチ
・工藤先生にお聞きします。工藤先生が小栗先生を新支部長に選んだ決め手はどんなことでしたか。
長く幹部をされているので皆さんもご存じだと思うのですが、とにかく面倒見がいい方です。
それに、人柄がとてもいい。支部で誰もやりたがらないようなことでも、率先してやってくださり、皆さんを引っ張ってくださる方です。
・小栗先生にどのようなことを期待しますか。
研究会に新しい風を吹かせて欲しいですね。
会場を分けたり勉強会を開催したりと工夫はしているのですが、それでもやはりマンネリ化してきているように感じます。今の研究会でも問題はないのですが、毎月の流れが出来ていて最近物足りなさを感じています。難しいとは思いますが、研究会をもっと面白いものにしていって欲しいですね。
新支部長小栗先生の思い
・支部長になったら何から手を付けていこうと考えていますか。
やはり若手の育成が1番ではないでしょうか。
研究会の午後に行う勉強会を充実させて、専門教授者を今以上に育てていきたいと考えています。
支部の方々は勉強熱心な方ばかりですので、皆さんと話をする機会を作り、希望や要望を聞いて研究会をより良いものにしていきたいです。
幹部の方のご協力も心強く思っておりますし、副支部長と協力し合いながら、能代支部を盛り立てていきたいと思います。
研究会
・研究会を2か所で行っているとお聞きしました。珍しいことですのでお聞き出来ますか。
研究会は、隔月で能代と大館の2か所で交互に行っています。 能代支部会員は一か所に集中しておらず、地域に広く分布しています。最初は同日に能代と大館で行っていたのですが、講師の先生の移動に1時間くらいかかるので慌ただしいこともあり今のやり方に変更しました。
午前中に研究会を行い、午後はご指導の先生に勉強会をお願いしています。 研究会会場を隔月でかえることにより、研究会に行けば沢山の小原流仲間に会えるということで好評です。
・午後の勉強会はどのようなものなのでしょうか。
研究会の後に三級以上の会員で希望者のみが参加できる勉強会を開催しています。 研究会やお稽古の延長と言うよりも、専門教授者を育てることを目的としてはじめました。
直近の勉強会では、「秋の多種挿し」を、その前は「色彩盛花5種」を行いました。
勉強会の内容は、幹部で話し合って決めます。 勉強熱心な方が多く、楽しみに出席される方が多いです。
「絶対に先生になりたくない。」とおっしゃっていた方が、親先生が引退されるのが決まると、社中を引き継いて専門教授者になられたケースもありました。
みんなの花展
研究会と同じように、能代と大館の会場で交互に開催しています。
今年はいとく大館ショッピングセンターで5月20日、21日に開催しました。支部会員全員が出品しており、年1回全員が発表する機会としています。
・全員参加とのことですが、初等科の方の作品はどなたがご指導されるのでしょうか。
親先生にご指導をお願いしています。うつわも出品者にお任せしており、みんなで和気あいあいと準備を進めます。
みんなの花展は、支部の発表会の位置づけですね。みんなの花展が終わると、すぐに次の花展はいつなのかを聞かれます。皆さん、毎年みんなの花展を本当に楽しみにしております。
2023年10月17・18日 華道展