全国支部紹介vol.24 小原流千葉支部
小原流は全国に144、そして国外には89の支部があります。皆さんが在籍している支部がそうであるように、それぞれの支部に設立のあゆみや特徴、現在の取り組みなどがございます。本ページでは、毎月、全国の支部を1支部ずつご紹介いたします!今回ご紹介するのは小原流千葉支部です。5代支部長小幡春永先生と6代支部長木原筑麗先生にお話を伺いました。
小原流千葉支部
5代支部長小幡春永先生
1986年5月 一級家元教授取得
2010年1月 千葉支部支部長就任
千葉支部の5代支部長として14年間支部長として活躍されました。
小原流千葉支部
6代支部長 木原筑麗先生
1999年5月 一級家元教授取得
幹部として16年間活動され、2024年1月から千葉支部6代支部長に就任されました。

千葉支部は2024年1月に支部長が小幡春永先生から木原筑麗先生に引き継がれました。
木原筑麗先生は千葉支部6代支部長となられます。
小幡春永先生と木原筑麗先生の両名に、支部への思いや支部の取り組みについてお聞きしました。
小幡先生から木原先生へのバトンタッチ
・木原先生にどのようなことを期待されますか。
専門教授者の育成と教授活動を活発化させて欲しいですね。
研究会については、参加して良かったという研究会をこれからも続けて欲しいと思います。
支部長を退いても今後もお役に立てればと考えております。
新支部長木原先生の思い
・支部長になったら何から手を付けていこうと考えていますか。
まず各担当者とコミュニケーションを取ってそれぞれの仕事を把握します。
そして専門教授者の育成に力を入れていきたいですね。 どのようにしたら専門教授者になれるのか分からない方もいらっしゃると思うので、分かりやすく提示していきたいです。
また、現在先生のいない会員さんもいらっしゃると思います。その方達のフォローとして勉強会を年に1~2回開催していきたいと思っています。
千葉支部の特徴
まず組織としての根っこがしっかりしているということでしょうか。
土台がしっかりしています。 歴代の支部長は尊敬出来る方たちばかりでしたので、支部長に導かれて活動してきました。
皆のチームワークも抜群です。 千葉支部は研究会の皆勤の方がとても多いんです。 みなさんどんな天候のときでもいらっしゃるのは、やはり魅力のある研究会だからだと思います。
千葉支部は各地域においてもPR活動にも力を入れています。
研究会について
どの支部でもされているとは思いますが、努力したことに対しては称えています。
皆さまの前で発表しますし、機関紙にも掲載します。 そしてみなさん勉強熱心ですね。
研究会は自分を磨くところだと思います。
みなさんの「お勉強したい。」という強い気持ちが出席率に現れているのではないでしょうか。
出題内容も工夫しています。 なかなか花材が手に入らないなど苦労もありますが、重ならないようにマンネリにならないように、難しすぎないようにと工夫しています。 そして、参加した方に「参加して良かった!」と思ってもらえるような課題になるよう考えています。
また「次回またお会いしましょう。」の言葉かけも大事にしています。 長年続けられている先生には敬意と感謝を持ち、そして若い方々を動員できるような研究会をこれからも続けていきたいと考えています。
千葉支部の温かさを大事にして、若い方を大切に育てていきたいですね。
オークラ千葉ホテルとのつながり
オークラ千葉ホテルとは、22年のお付き合いがあります。
最初は懇親会で利用していましたが、新年初会、役員会、千葉県支部連合会の講習会、周年行事、みんなの花展と、行事の内容によってオークラ千葉ホテルで開催しています。 こちらのホテルは地域密着型のホテルで、地元の活動にとても関心を寄せてくださるので、私たちもPR活動の場とさせていただいております。
コロナ禍で花展や研究会が実施出来ない時がありましたが、役員数名でホテルの迎え花を展示をし、ホテルの方々に大変喜ばれ感謝されました。
現在みんなの花展を土日で開催していますが、2日間ではもったいないということで、手入れをして3~4日間サービス展示をしています。
オークラさんは地域の活動に寄り添ってくれるので、このような関係を続けていきたいです。
千葉支部は千葉市を拠点に活動していますが、各地域においてもPR活動を活発に続けていきたいと思います。
みんなの花展
・みんなの花展にこども教室の作品も展示されていますね。
みんなの花展は、支部会員だけでなく、各地域の個人的にこどもを教えている方や、こども教室など千葉県全地域に声をかけ参加してもらっています。
こどもの作品は、個人作品の出品が多いのですが、上級生が合作で出品する時もあり様々です。
千葉支部のみんなの花展はこちらから
こども教室での取り組み
こども教室は専門教授者の育成の場となっています。
生徒の親御さんからは、学校では教えてくれない日本の文化・自然・四季をお花を通して学べると大変好評です。こども教室の生徒で、ずっとお花から離れず現在私の教室に通われていらっしゃる方もいます。
こども達には『いけばなは日本の伝統文化です。習うことに誇りを持ってくださいね。』と言っています。
・こども教室からの許状申請が多いですね。
自分の生徒や、まだ生徒を持っていない方に「教えてみない?」と声がけしてみます。こども教室で一緒に指導をしていた方に声がけしたことで、実際に自分でこども教室をはじめられたということもありました。
こどもに教えることで、教える魅力を感じられたのだと思います。 こども教室は専門教授者育成の場に向いていると感じます。 こども教室は長く続けてくれる子が多いです。こどもを教えることで、こちらも元気をもらっています。佐倉市の華道連盟が利用している関係で、佐倉市のウィシュトンホテルでは、こども教室の花展を無料で開催させていただいています。普段からのお付き合いはやはり大事ですね。
小さい時に日本文化に触れられるということはとても良いことだと思います。 いけばなの楽しさや日本文化の良さはこども達も感じているようです。長く続けてもらえるように、これからもいけばなの魅力を伝え続けていきたいです。
愛国学園大学
・木原先生は愛国学園大学に正規の授業でご指導されているのですね。
はい。2022年3月に引き継いて指導しています。
留学生の方が中心なのですが、文化の違いに驚かされて楽しい授業です。 コロナ前は30人くらいの授業だったと聞いていますが、コロナ禍に引き継いだのでだいぶ人数は減りました。
ベトナム・韓国・ペルーの方など2022年10名、2023年は7名の方の授業です。今年は何人のクラスになるか楽しみです。
15回の授業で単位を取って終了となることと、留学生がほとんどなので、いけばなを続けていくことになかなか繋がらないのが残念ですが、
木原新支部長は、歴代支部長が築いてきた土台の上に、しっかりとした家を建てていくように千葉支部を導いていきたいとおっしゃっていました。
お話をお伺いして、千葉支部は研究会が魅力的なチームワークの良い支部であると感じました。
研究会ですが、小幡先生は60年間、木原先生は40年間も出席されているそうです。 本当に頭が下がります。小幡先生が「研究会は自分を磨くところ」とおっしゃっていた言葉が心に残りました。
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和田先生はJR木更津駅に50年継続していけばな展示を行うほか、公民館・小学校・中学校にも 毎週いけばなを展示する活動を行っています。
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