特集!水もの花材のいけばな

「小原流の事務局報 2022年8月号」では、「水もの花材のいけばな」を特集いたします。
小原流の表現に欠かせない水もの花材。いくつかの品種は「いけばな花材」としてしか流通していないため、使用することでしか生産者や小原流の表現を守ることができません。
今月号のメールマガジンでは、各支部でいけられた水もの花材をご紹介いたします!



信濃支部
いけ手:金井社中(金井愛子 小川恵子 鹿田しず江 新井クニ子 児玉周子 森恵子 宮入祐子)
会場:教場にて 

『すきまなく しげれる蓮の葉の 池にぬきいでて 立ち開く蓮の花』
岡 麓作 昭和45年小原流出版 「いけばな植物事典」より
先生のお宅近くのお寺に蓮の花が咲き、沢山の方々が見に来られます。
蓮をいただけるということになり、活ける日の前日夕方、長靴をはき、蓮を引っ掛けるかぎを取り付けた長い棒と柄の長い鎌を持って、お寺の池に行きました。
池に落ちないように、蓮をいためないように、気を付け、沢山取りました。
先生のお宅に持ち帰り、水揚げをしました。
当日、朝から社中7名、各々持ち寄った花器に、庭で取った暖竹、蒲、秋海棠、葉鶏頭をあわせて蓮を活け、先生のお宅の床の間、玄関、リビング、お稽古室に飾りました。


花材:蓮 段竹 蒲 秋海棠 葉鶏頭 
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加古川支部
いけ手:末福豊明
会場:三木市中央公民館 玄関ロビー

新型コロナウィルス感染拡大で様々な行事ができず、予定していた三木市いけばな協会「いけばな展」もできなかった2020年に、協会で何かできることがないか、お花をいければ癒されるよね、いけばなを見ていただけたら少しでもほっとしていただけるかもと、三木市いけばな協会に登録の各流派・司所の持ち回り当番で、月初の3日間に日程を決めて挿花することになりました。いつも、いけばな展・会議・こども教室でお世話になっている三木市中央公民館にいけこみスペースをお借りし展示しています。個人的には、協会の会場予約などで伺うので、自称ですが少し顔なじみになり、受付に小花を置いていただいたり、当番以外にも花材がある時にいけこみをさせていただいたりしています。館長さんからは、「お花をいけていただくことで、季節の花を拝見でき来館者の皆さんの癒しになりありがたく思っています。」との嬉しい感想を頂戴したり、いけている途中に来館者の方から「涼しそうでいいなぁ、葉に水が玉になって面白いな」などの声も掛けいただきました。

花材:蓮・雪柳・コキア
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「水もの花材のいけばな」、いかがだったでしょうか。
酷暑が叫ばれる2022年の夏ではございますが、水もの花材を使ったいけばなをみると気持ちが涼みませんか?
掲載にご協力くださった皆様、誠にありがとうございました!
次回の特集は「菊のいけばな」を特集いたします!
店舗や学校、神社仏閣などでいけた「菊のいけばな作品」を、ぜひ紹介させてください。
皆様からのお便り、心よりお待ちしております。



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