全国支部紹介vol.27 小原流沖縄支部
小原流は全国に144、そして国外には89の支部があります。皆さんが在籍している支部がそうであるように、それぞれの支部に設立のあゆみや特徴、現在の取り組みなどがございます。本ページでは、毎月、全国の支部を1支部ずつご紹介いたします!今回ご紹介するのは小原流沖縄支部です。9代支部長安次富豊悦先生と10代支部長大石淳香先生にお話を伺いました。
小原流沖縄支部
支部長 大石淳香先生
2023年5月 一級家元教授取得
2024年1月 沖縄支部10代支部長就任
幹部、副支部長として12年間活動され
今年支部長に就任されました。

小原流沖縄支部
9代支部長安次富豊悦先生
2015年5月 一級家元教授取得
2018年1月 支部長就任
沖縄支部の9代支部長として
6年間活躍されました。

大石先生は沖縄支部10代支部長となられます。
安次富先生と大石先生の両名に、支部への思いや支部の取り組みについてお聞きしました。
沖縄支部の特徴
とにかく明るい方ばかりです。皆さんよく笑いますね。
南国特有の明るさでゆったりしている一方、イベントや行事などみんなで取り組む時は団結して力強さもあります。
皆さん一生懸命で、ひとりひとりが知恵を出し合って頑張ってくれています。
普段は自分の持ち場で頑張っていますが、誰かが休んだり、出来ないことがあると誰かがすぐに代わりにやってくれたりしてみんな仲がいいです。
それは沖縄支部のとても良いところだと思っています。
安次富先生から大石先生へのバトンタッチ
・安次富先生が大石先生を支部長に指名された決め手を教えてください。
大石先生は幹部役員、副支部長と役員を12年くらいされていたので支部のことをよくご存じです。
それに大石先生は長い間、学校関係のお仕事をされていましたから組織のこと等をよく理解されています。
支部を上手に運営されていかれるでしょう。
皆さんをリードして私とは違った魅力のある沖縄支部にして下さると期待しております。
新支部長大石先生の思い
・安次富先生から支部長にというお話があった時どのようなお気持ちでしたか。
とても心配でした。 私で果たして大きな役割が務まるのだろうかと悩みました。
支部長を仰せつかった以上は、半端な気持ちでやるわけにはいかない、私自身も頑張って向き合わないといけないと思いまして覚悟を決めました。
目標とすることは5つです。①新しい会員を増やす ②初等科の申請を増やす ③再加入の会員の掘り起こし ④研究会参加者の増員 ⑤専門教授者の育成
私の周りには素晴らしいスタッフや役員の方がいらっしゃいますので、一致団結して取り組んでいけたらと思っております。
研究会
沖縄では本土から花材を取り寄せたりしているのですが、高価になってしまったり、お願いしても結局手に入らず断られたりすることもあります。
研究会ならある程度数もお願い出来ますので、普段は使えない花材をまとめて注文しています。
普段手にしない花材が使えるということで、研究会は大事な学びの場となっています。
ただコロナ禍で研究会が出来なかったため、参加者がずいぶん減ってしまいました。
参加者を増やしていくためにも、魅力のある研究会を考えていきたいと思います。
・花材は沖縄ならではのものがあるのでしょうか。
花材を守るプロジェクトの花材になっていた「タニワタリ」などは、どこの家の庭にもあると思います。
よく使いますね。
だから沖縄支部のメンバーは、タニワタリを使った色彩様式は得意だと思いますよ。
あとヘリコニアや蘭、ドラセナ類などの葉物はあるので使っています。
創立50周年記念特別講習会
2022年11月27日(日)支部創立50周年を記念して小原流研究院助教授の知地正和先生による特別講習会を行いました。
知地先生によるデモンストレーションは、沖縄の植物や花材をステージいっぱいに繰り広げたダイナミックな「写景盛花」でした。
先生はいけばな歴史の講話を交えながらいけあげた作品は、スクリーンに流した映像と相まって、舞台に壮大な自然の中にいやしの沖縄、山原(やんばる)の森が出現したようでした。
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創立55周年記念花展に向けて
2年後沖縄支部は55周年を迎えます。
首里城の火災については皆さんもご存じのことと思いますが、2年後の秋ごろに復元される予定です。
私の夢なのですが、完成した首里城で創立55周年花展を開催して、小原流を披露できたらと思っております。
旧青年部の活動
旧青年部の若い方達13名くらいが企画して、ジュンク堂という本屋さんでいけばな体験を開催しました。
1人1人が本屋さんに来た方に「お花をいけてみませんか?」「たてるかたちにしますか?かたむけるかたちにしますか?」と声をかけました。
もう大盛況で、体験された方々にはとても喜んでいただけたようでした。素晴らしかったですよ。
学校連盟
・頑張っていらっしゃる高校生の方もいらっしゃるとか。
小原流のいけばな競技会にも参加して欲しいです。
全国高校生花いけバトルで優勝した子がいますよ。
首里高校のチーム「ネコヤナギ」の水谷仁胡さんと福山はるみさんです。
二人とも沖縄支部に所属しています。
私も動画を見させていただいたのですが、素晴らしかったですよ。
YouTube全国高校生花いけバトル沖縄大会2022でご覧になれます。
基礎、基本、花材の選び方がしっかり出来ていて、とっても良かったです。
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仲本先生のいけばばを見て習いたいと、次々とお教室が増えていったお話をお聞きしました。「沖縄県文化協会功労賞」も受賞されています。沢山の生徒さんがおられ忙しい毎日を送っていらっしゃいますが、琉舞を踊られたり、フラワーアレンジをされたりと多才な仲本先生をご紹介させていただきます。
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