全国支部紹介vol.29 小原流滋賀支部
小原流は全国に144、そして国外には89の支部があります。皆さんが在籍している支部がそうであるように、それぞれの支部に設立のあゆみや特徴、現在の取り組みなどがございます。本ページでは、毎月、全国の支部を1支部ずつご紹介いたします!今回ご紹介するのは小原流滋賀支部です。4代支部長田井中豊湖先生と5代支部長那須豊信先生にお話を伺いました。
小原流滋賀支部
支部長 那須豊信先生
1998年5月 一級家元教授取得
2024年1月 滋賀支部5代支部長就任
幹部、副支部長として18年間活動され
今年支部長に就任されました。
小原流滋賀支部
4代支部長 田井中豊湖先生
1992年5月 一級家元教授取得
2010年から14年間
支部長と県連会長を兼任。
滋賀支部の4代支部長として
14年間活躍されました。

那須先生は滋賀支部5代支部長となられます。
那須先生と田井中先生の両名に、支部への思いや支部の取り組みについてお聞きしました。
滋賀支部の特徴
みんな本当に仲がいいです。研究会に出てこられるぐらいの方は大体顔が分かります。特にもう1級なんか、みんなほとんど一緒に上がってきた人たちなので、研究会が、安否確認じゃないですけど、とても和やかな仲のいい支部です。
田井中先生から那須先生へのバトンタッチ
・田井中先生が那須先生を支部長に指名された決め手を教えてください。
長年副支部長を続けていただいてまして。支部のことが全て把握できておりますので、先生が最もいい方だと思いまして選ばさせていただきました。
新支部長那須先生の思い
副支部長で見えていた景色と支部長になった時の景色というのはこんなに違うのかと思いました。
細かい仕事は18年やってきたので慣れておりますが、やっぱり最後の決定権っていうのが全て支部長に委ねられるので覚悟がいります。
会員を増やすこと、専門教授者の育成、やらなければいけないことが沢山ありますね。
勉強会
研究会と同時に勉強会を行っています。出席されるのは名誉幹部の先生方が多いですね。8名くらいが出席されるのですが、皆さん1級ですので、研究会の課題とは別に、例えばちょっと難しい様式をしたりします。なかなか数を用意出来ない花材でも8人分でしたら用意出来たりしますので、出席される先生方には喜ばれています。
9月の勉強会では初の試みとして、花材を各自持ち込みにして行う予定です。皆さんお庭に色々ありますので、ちょっとここに欲しいなとか、自分の分だけだったらこれが使えるなとかありますからね。花材持ち込みが皆さんに好評か楽しみです。
研究会
「あの先生が頑張っているなら私も頑張ろう。」と思えるようなご年配の先生方が研究会に来てくださいます。先輩方は、研究会の50分に緊張して、新しい花を開けて、自分で自分の花をいけるってことが、少なくなってくるんですよね。生徒さんの花は直すけど、1から自分で花をいけるってことが。それがすごく楽しいって言って、来ていただいているようです。
下の方のクラスが本当にもう増えないですね。前は薄く全クラスあったんですが、これが何十年後か、今入らないと、20年後、30年後は0になってしまうんじゃないかっていうのは、すごく怖い。支部長になってから、会員を増やすことと専門教授者を増やすことが重要だと思っています。
専門教授者を増やさなければと思うのですが、仕事をしている方が多いので、 自分がいけるので精一杯という状況で。私自身も仕事をして母のお教室も一緒に指導していますが、母たちの時代とは今は明らかに違いますね。私はある程度母のバックボーンがあって自分の生徒を指導していますが、やっぱり私自身もいけばな専業になることはとても難しいです。他の方も皆さん仕事をされていますので、これからは自分の仕事を続けながら、専門教授者としても活動出来る方法を考えていかなくてはなりませんね。
創立50周年記念花展
2023年11月18日・19日に、びわ湖大津プリンスホテルで創立50周年記念花展を開催いたしました。
湖国の錦秋に負けない華やかな作品が並び、小原流の素晴らしい魅力を存分に感じられる花展となりました。


2024年大阪いけ芸での出品について
・今年大阪いけ芸で那須先生、田井中先生は共同で作品を出品されたとお聞きしました。
4月に行われた大阪いけ芸ですが、3人席でしたので名古屋支部の福田支部長と3人で出品しました。
今までだったら全て本部にお任せだったんですね。今年からちょっと変わりまして。自分たちで材料も決めて、会期も全て決めてっていう、すごく戸惑いがあったんですけども、本部の方々のご協力でやり遂げることが出来ました。
