全国支部紹介vol. 30小原流山梨支部
小原流は全国に144、そして国外には89の支部があります。皆さんが在籍している支部がそうであるように、それぞれの支部に設立のあゆみや特徴、現在の取り組みなどがございます。本ページでは、毎月、全国の支部を1支部ずつご紹介いたします!今回ご紹介するのは小原流山梨支部です。6代支部長 砂田鵬華先生と7代支部長 渡辺裕紀先生にお話を伺いました。
小原流山梨支部
支部長 渡辺裕紀先生
2024年1月 山梨支部7代支部長就任
幹部として12年間活動され
今年支部長に就任されました。

小原流山梨支部
6代支部長 砂田鵬華先生
2003年5月 一級家元教授取得
2012年1月 支部長就任
山梨支部の6代支部長として
12年間活躍されました。
2024年1月 県連会長と支部参与に就任
2024年3月 本部監事に就任

渡辺先生は山梨支部7代支部長となられます。
渡辺先生と砂田先生の両名に、支部への思いや支部の取り組みについてお聞きしました。
山梨支部の特徴
・山梨支部はどんな支部でしょうか。雰囲気などおしえてください。
人数は少ないですけれど、初等科から1級まで満遍なくいる支部です。よく講師の先生方から「珍しい!」とびっくりなさって褒めてくださいます。
上級の先生方は、初心者や若い方々へ、丁寧に親切にご指導していただけています。とてもアットホームな支部です。
コロナ禍でのみんなの花展
砂田先生から渡辺先生へのバトンタッチ
・砂田先生が渡辺先生を支部長に指名された決め手をおしえてください。
とても穏やかな性格で、皆さんからの信頼も厚く、支部の顔として最適だと思いました。
渡辺先生とは、もう 20年以上のお付き合いになります。4半世紀ぐらい(笑)
皆さんにも平等に接することができる方で、支部にたくさん良い影響を与えてくれるといいですね。
新支部長渡辺先生の思い
・支部長にというお話があった時、どのようなお気持ちでしたか
支部長にも副支部長にもなるつもりはありませんでしたので、青天の霹靂でした。
・支部長となってこれからどのようにしていきたいですか?
運営については時代に沿った改革が必要と考えます。
高齢化が進むいけばなの世界。1番大事なのは後継者の育成です。技術は継承。特に新入会者や子どもは大切に育てていきたいです。
上級者用の研修会だけでなく、初心者向けの研修会も多数企画していきたいなと思っています。
研究会と勉強会
・研究会はどのように開催されていらっしゃいますか?
基本的に、1年で本部派遣を6回開催しています。
地元の建設業協会の会館と駐車場をお借りして、午前中は採点方式の研究会で、午後は勉強会をしています。会場を借りているお礼に、講師の先生の作品や優秀な作品を2日間ほど飾らせていただいていて、建設業界の新聞の話題にもさせていただいたこともあります。
以前は会員数が少なく、花材を取り寄せることが難しかったので、近くのお花屋さんで手に入る花材で研究会をしていました。現在は会員数も増え、県外の豊友会のお花屋さんから取り寄せて、様式など小原流ならではのいけばなもできるようになりました。
若い方たちにとって、講師の先生に見ていただけるのはとても嬉しく、自信になっています。さらに午後の勉強会で力をつけているなと感じます。
准教授の資格を持っていれば先生になれるということを伝えて、学校や地域活動で講師として教えるように勧めています。教えるっていうことが1番の勉強になると思います。
研究会の様子
会員を増やすための取り組み
・会員を増やすためにどんな取り組みをされていらっしゃいますか?
山梨県には、いけばなの発表会や体験学習などをすると、助成金をいただけるシステムがあるんですね。こういった県のシステムをうまく利用させていただいて、資金面でもバックアップをしていただきながら若い世代を取り込めるようにしていければと思います。
他には、お稽古にいらっしゃる学生さんたちに、横の広がりで同級生とかにお声掛けをしていただいて、夏休みだけの単発スクールをしたり、初等科の資格を取るための勉強会を開催しています。
創立75周年記念花展に向けて
・12月にはみんなの花展、来年は創立75周年記念花展を開催するそうですね。
12月のみんなの花展は、来年の創立75周年花展と同じ会場で開催し、場所に慣れていただこうと思っています。
周年花展は、周年行事としては25年振りの花展となります。
支部会員の頑張った姿をお見せ出来ると思いますので、たくさんのお客様に来ていただければ嬉しいです。