東京・青森・岡山で開催された地区別教授者研究会・研修士研修会の様子をお届け!

開催場所 東京・青森・岡山 ※随時更新
開催期間 2024.03.02 ~ 2024.05.11

2024年リニューアル開催された地区別教授者研究会、そして研修士研修会の様子を開催ごとに随時お届けいたします!5月30日現在、関東信越地区前期(東京前期)と東北(青森)地区、中四国(岡山)地区・北海道(札幌)地区・東北(仙台)地区で開催されました。

研修士資格や研修士研修会についてはこちらをご覧ください。

関東信越地区(東京前期)

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50年皆勤の先生に、家元から皆勤賞を授与いたしました。誠にありがとうございます。

関東信越地区の地区別教授者研究会・研修士研修会は3月2日・3日に開催されました。
リニューアル開催の初回は小原宏貴家元、小原流研究院助教授の平出仁穗先生、同講師の松田光美先生が担当いたしました。
24年からのリニューアルでは研究会やお稽古とも一味違う"地区別ならでは"の課題を各会場用意しています。
東京開催の初日は1作目に「カラー、キウイ蔓、ドラセナゴッドセフィアーナ」の瓶花、2作目に「アマリリスの色彩盛花様式本位」が出題されました。
地区別教授者研究会ではこれまで使用されてこなかった「キウイ蔓」との出会いに参加した会員の皆さまから驚きの声が聞こえてきました。
二日目は「山茱萸、アマリリス、雪柳」の瓶花、続いて「芽出し木苺の写景盛花様式本位」が出題されました。
担当指導者曰く、「1作目はいけばな花材を守るプロジェクトの対象花材であるアマリリスの瓶花での扱い、そして雪柳をどのように配するのかがポイント」とのこと。
こちらもほとんどの参加者の皆さまが受講時間を最大限使い、挑戦してくださいました。
また本年度から1作目、2作目ともに寸評・手直しの時間を皆様に、そして各課題で最高得点だった作品の寸評をいけ手と研修士の皆さまに向けて行いました。
受講後のアンケートでも、この時間について「学びが深まる」と大変ご好評いただきました。

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優秀作品をいけ手と研修士の皆さまに向けて寸評いただきました

松田先生手直し.jpg 研修士研修会の会場では両日ともに文人調いけばなからスタートいたしました。
受講生は、瑠璃角花瓶と南蛮水盤のどちらかを選んでいけることができました。
研修士研修会では作品の寸評・手直しというかたちではなく、家元をはじめとした先生方が普段のお稽古のように、皆さまとお話をしながら、いけこみを楽しまれていました。 研修士家元指導240301.jpg 2作目は初日に「春の琳派調いけばな」を、二日目に「春の写景盛花自然本位」を用意しました。
初日は天候不順の影響で「いちはつ」の花が揃いませんでした。代花としてアイリスを使用いたしましたが、「これもまた良し」とお楽しみいただけました。 いちはつ代花240315.jpg

東北地区(青森)

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40年皆勤賞授与の一コマ。御参加誠にありがとうございます!

青森開催の東北地区では、研究院教授の川上裕之先生、同助教授の蛭田藤虹先生、講師の鈴木加奈子先生が指導を担当いたしました。 青森会場の地区別教授者研究会、1作目の出題は「盛花多種挿し」、2作目に「瓶花」をご用意いたしました。
「瓶花をいけてから水盤へ」という従来の流れとも限らないのが、リニューアルした地区別教授者研究会です。
花材を開く前から東京同様に驚きの声が上がりました。

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青森会場の特徴はとにかく広いこと!
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盛花審査の様子

研修士研修会では1作目に桜の一木挿し、2作目に写景盛花自然本位が出題されました。
青森会場はまだ雪のチラつく寒さではございましたが、桜や山茱萸、ゼンマイといった花材が一足先に春を運んできたかのようでした。 東京会場同様、先生方とのお話を楽しみながらの和やかな時間が流れていました。
青森研修士02 (2).jpg 青森研修士02.jpg 次回開催地は3月末の岡山です。
どんな花材や表現が出題されるか、お楽しみにお待ちください!

また北海道開催の地区別教授者研究会・研修士研修会のお申込み締切は3月29日(金)までとなります。
ぜひぜひお申込みください!
皆様の御参加、心よりお待ちしております。

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中国地区(岡山)

各地から桜の開花宣言が発表され始めた頃、中国地区は岡山にて開催され、研究院教授の小見山峰泉先生、同助教授宮原尚美先生、講師の松井博士先生が指導を担当しました。

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瓶花寸評の様子

1作目は瓶花「ななかまど・オレンジココット・著莪」
季節の花材ななかまどの枝の仕立ての様子、小ぶりのオレンジココットの花のすわりや表情を的確に配することができるか。

そして、著莪をあわせたことで難易度を上げ、技術力を見極めました。

2作目は色彩盛花様式本位「いちはつ・ばら・天門冬」
いけばな花材を守るプロジェクト対象花材のいちはつ。
ここ岡山会場では3分の1の会員の方がはじめて触れる花材の出題となりました。

閉会式の前にも、会場では「いちはつをいけられるなんて、、、」といった感嘆の声が上がっていました。
色彩様式の優秀花の方は、なんといちはつをはじめていけられたとのことで、驚き!

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研修士の1作目は、琳派調いけばな。こちらもいちはつが登場しました。2作目は銀葉と燕子花の小品花でした。
研修士の作品は地区別参加のみなさまにもご覧いただける時間がございます。
研修士に質問をしたり、写真を撮るなど作品見学も学びの時間になりました。
いけこみが少し早めに終わりましたので、先生方と即席座談会が開かれ、お稽古の悩みを解消されていました。

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小見山先生からの総評
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