名古屋・大阪で開催された地区別教授者研究会・研修士研修会の様子をお届け!

開催場所 名古屋・大阪※随時更新
開催期間 2024.06.02 ~ 2024.06.23

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近畿中部地区(名古屋)24年特別開催地

今年の研修士研修会と地区別教授者研究会は、「出題のワクワク・ドキドキ」と共に、「参加のしやすさ」を掲げてリニューアル開催しています。
名古屋開催は会員の皆さまに小原流を身近に感じていただくための「特別開催地」として24年に選ばれました!
来年以降も巡回開催を予定しています。
皆様のお住いの地域で開催されるかもしれませんので、来年度のお便りを楽しみにお待ちください!

そんな特別開催地である名古屋会場の指導は小原流研究院教授の杼村麻美子先生、助教授の知地正和先生、講師の松浦友香先生が務めてくださいました。
地区別教授者研究会には近隣各支部から76名が、研修士研修会には14名が参加してくださいました。
名古屋地区の1限目、「挑戦」の花材はアリウム ラクスパー ガーベラ ドラセナサンデリー 玉シダ。
その花材を「まどか」と出合わせた「自由表現」もしくは「盛花」という出題でした。
名古屋地区での出題は、何を主材とするかはもちろんのこと、使用する本数、表現、種類も全て自由。
配られた花材を手にしながら「どうしようか」と首をかしげる方が多いのではないかと思っていたのですが、皆さま迷いなくはさみを入れていました。
様々な作品が並ぶ中でも多くみられたのが、盛花多種挿し。
「盛花多種挿しをいけるのは初めてですが、せっかくの機会なので挑戦してみました!」と声をかけてくださった方もいらっしゃいました。 名古屋杼村01.jpg名古屋松浦01.jpg

2限目は馬酔木 桔梗 しゃが ぎぼうしの瓶花が出題されました。 花器は何と「立透かし籠」です。
出席者の中には「籠にいけるのは初めて」という方もいらっしゃいましたが、先生からの事前アドバイスにより全員のお花が「作品」となっていました!
馬酔木の状態が思わしくなかったのですが、桔梗を主材とする方、しゃがを立ち上げる方など、1限に続き様々な作品が並んだのが印象的でした。

名古屋文人01.jpg 名古屋知地02.jpg 研修士研修会では、1作目に枇杷 竹島百合 ぎぼうしの文人調いけばなが出題されました。
名古屋会場では「文人調いけばな」について、知地正和先生から「そもそも文人とは何か」詳細なレクチャーがありました。 花材を手にする前にペンをノートに走らせる参加者の皆さまの姿が印象的でした。
続く2作目にはチンシバイ 燕子花 撫子 紫陽花に1作目で使用したぎぼうしや竹島百合を合わせた写景盛花自然本位が出題されました。 こちらの時間には杼村先生から写景盛花自然本位の考え方、例えば朝露を想像させるにはなど、イメージをどのように表現するかのレクチャーからスタートいたしました。
「型になってしまっているのでは」と言われることのある写景盛花自然本位ですが、同一条件でも全く趣の異なる作品が並びました。

特別開催地となった名古屋開催ではございましたが、皆勤賞を受賞される方も多数参加されていました。 御参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました! 名古屋皆勤01.jpg

近畿中部地区(大阪)

大阪会場01.jpg

二日に渡って開催される大阪では、小原流研究院教授の横東宏和先生、助教授の白戸加奈子先生、講師の大東香保吏先生にご指導いただきました。
初日は1作目に杜松 なつはぜ ぎぼうしの瓶花、2作目に谷渡の色彩盛花様式本位が出題されました。
「杜の都」の杜に松と書いて「としょう」と読みます。
説明が必要なほど普段のお稽古では目にしない花材の一つではないでしょうか。
実はこちらの取り合わせ、「昔の地区別は新たな花との出会いがあって、難しくて、とても面白かった!」と言われる時代の出題のリバイバルとなります。
現場にいたスタッフといたしましては、入室した会員の皆様の「えっ!」という声が忘れられません(笑)。
枝もの、枝もの、葉ものという取り合わせ。
いかに枝を整理して、風渡る写景のようなイメージを瓶の上に展開できるかが問われました。

大阪大東02.jpg横東先生指導01.jpg 大阪谷渡01.jpg

二日目は1作目にチンシバイ 燕子花 撫子の瓶花、2作目にアガパンサスの色彩盛花様式本位が出題されました。
燕子花の花にいかに葉を添わせるか、その葉をいかに瓶の上で立ち上げるか。
1作目の瓶花は多くの方が燕子花の扱いに悪戦苦闘されていました。
燕子花の位置づけはもちろんのこと、チンシバイの整理や撫子の花の整理、「それぞれの花材の見どころ」が分かる作品が高評価を受けていました。 IMG_3599.jpg アガパンサス採点.jpg

研修士研修会は両日ともに、1作目に枇杷 紫陽花 段竹の文人調いけばなが、2作目に「チンシバイ 燕子花 河骨 1作目の紫陽花 段竹を合わせた写景盛花自然本位が出題されました。
文人調いけばなに枇杷はおなじみですが、そこに紫陽花、段竹を合わせることで、難易度が急上昇したようです。
昼食の時間まで指導の先生方と一緒に悩まれながら、作品に挑戦してくださいました。
2作目の写景盛花自然本位は大阪研修会館での開催ということもあり「器のフリーチョイス」でお楽しみいただきました。
さながら花展かのように作品が並び、見学に訪れた地区別教授者研究会の参加者も喜びながら、次々と写真に収めていらっしゃいました。

横東指導02.jpg白戸指導02.jpg研修士01.jpg

大阪開催では10周年、20周年、30周年、40周年皆勤賞受賞者がそれぞれ参加くださいました。
「昔の地区別」を知っている皆さまにとって、リニューアル開催がお喜びいただけていたら大変嬉しく思います。 また次の10年に向けてのご参加をお待ちしています。

大阪皆勤50.jpg

次回開催は高松、東京、福岡、熊本と続きます。
各会場でどのような花材が出題されるか、ぜひ楽しみにお待ちください!

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