12月20日・21日 家元教場レポート

開催場所 |
青山 小原流会館
(〒107-0062 東京都港区南青山5丁目7−17) |
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開催期間 | 2023.12.20 ~ 2023.12.21 |
23年最後のお稽古となった12月20日・21日の家元教場。
「季節の花材テーマ」はお正月を迎えるにふさわしい「南天・万年青・水仙」、そして今回は特別花材として写景盛花様式本位「小松」もご用意いたしました。
いけばな業界を取り巻く環境の変化から、なかなか入手困難かつ高額花材となっている「小松」。
今回は担当花店である青山花茂本店いけばな事業部の皆さまのご尽力により、限定10杯のみ低価格でご案内することができました。
それでも配材含め1杯7,700円はしてしまうので購入に躊躇してしまいますが、小松の持つ魅力にはその生命力と汎用性が数えられています。
しっかりと水につけ養生していれば1~2ヵ月は葉の緑を保ち、たとえ葉が色を変えても落葉せずに残るので金や銀に染めて使用することも可能です。
また小松は小原流全ての表現に使用することができると言っても過言ではないそうです。
文人調いけばなで楽しんだものを写景盛花自然本位にいけかえたり、写景盛花様式本位で使用したものを琳派調いけばなにいけかえたり...。
お稽古で落とした小枝を他の余り花材と一緒に生活用器合わせるだけでも作品としての風格が生まれるので、「松には捨てるところがない」と言われることもあります。
そう聞くと良コスパ!とも思えてくる小松。
今回手にした皆さまには、少しずつその表情を変えながら、長く長く楽しんでいただけたらと思います!
