2024年夏 大正大学にて家元が「日本の伝統美」の公開授業を行いました。

開催場所 大正大学
開催期間 2024.07.04 ~ 2024.07.04
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家元が客員教授を務める大正大学にて、「日本の伝統美」の公開授業を行いました。
家元は大正大学仏教学科国際教養コースの「日本の伝統美研究A」の授業を監修しており、研究院講師の加々美萌乃先生が代理指導を行っています。
昨年までは12月末に家元講義の回を実施していましたが、今期より開講クールが夏の時期に変更となったため、講義内容も夏のいけばなに関することをまとめた講話となりました
履修生の他に一般参加も募り、全部で17名の方にご参加いただきました。
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「河骨」を見たくて参加した、昔いけばなを習っていて興味を持った、という方や昨年履修されていた学生も参加してくださいました。
古くから行っている涼をとる工夫をはじめ、夏のいけばな、そして「水もの」花材の紹介と、いけばなを習わなければ見ることもない知る機会も少ない「河骨」を題材に取り上げました。
花材もスーパーの店頭に並ぶ野菜や果物のように、生産者が市場へ出荷し私たち消費者の元へ届けられていることを改めて知る機会となりました。
また、家元が産地を訪ねた体験談とともに、2021年から取り組んでいる「いけばな花材を守るプロジェクト」を交えて紹介しました。
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そして後半は全員で河骨をいけました。
初めて見る河骨に興味深々で、触ったり、観察したりしていました。
水あげポンプをつかって河骨の葉に水をあげる瞬間は、わっと歓声が上がり、「すごい!」「はじめてみた」「不思議」など様々な声が聞こえてきました。
茎が細い場合には新聞を巻いてポンプの先にはまるようにする技のレクチャーのときには、「へぇ~」とうなずいていて、早速実践している方も見られました。
「河骨の水あげは一発勝負です!」という家元の言葉にも恐れることなく、真剣に水あげにトライ。
いけばな自体がはじめての方もいる中で、河骨の水あげは学生にとってとても貴重な体験となりました。
はじめてなのでもっと時間がかかると見込んでいましたが、すぐに習得して上手な水あげができていました、と家元からも驚きも含めた総評がありました。
「水あげは難しかったけど、上手にできて良かった」
「葉脈に水が入っていくのが面白かった」など楽しそうな感想もいただきました。
また、「花材にも絶滅危惧種があることを知らなかったし、そんな貴重な花材をいけることができて本当に良い機会になりました。」
「いけばなは習い始めたばかりですが、もっと花のことを知りたくなりました。」など講義を通して特殊ないけばな花材について学んでもらうことができました。
全員の作品を家元に見ていただきました。
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