2024年 第5回役員研修会を開催しました

開催場所 | 大阪・小原流研修会館 |
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開催期間 | 2024.11.09 |
2024年の役員研修会のテーマは「シカクいあたまをマルくするー新発見!いけばなの楽しみ方ー」。
第5回の研修が大阪・小原流研修会館にておこなわれ、31支部 77名の方がご参加くださいました。
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●1時間目「万年青の瓶花」
今回の研修では、品格が高いとされる万年青をより身近に楽しむ方法と、固定されがちな配材の可能性を拡げることをテーマに取り組みました。
1時間目の瓶花は、好きな配材を選んでいけることができるフリーチョイスでした。配材は桐・きささげ・さんしゅゆの実・かんれん木・南京はぜ・シンフォリカルポス・花木瓜の7種類あり、格調の高い桐は万年青クイズで勝ち抜いたチームに贈られました。
主材の万年青も小原流で使用する品種「都の城」の他に、他流派で用いられる「大草冠」「藪万年青」を選ぶこともでき、「他品種を選ぶことができるのが面白かった」と参加者の皆さんにも好評でした。普段とは違った品種に触れることで、葉の動きや特性などを知ることにもつながり、万年青の奥深さについても学ぶことができました。






●2時間目「色彩盛花様式本位」
万年青の色彩盛花様式本位の挿法を理解したうえで、さらに新たな取合せを試してみようという試みで、最初に定番の1作・次にオリジナル取合せで1作の計2作をいけました。定番の取合せを否定するということではなく、万年青の品格にかなう取合せの幅を拡げて研究会やお稽古にも取り入れやすくしようと考えての取り組みです。
定番3種は、赤目柳と中菊、赤目柳と小菊(今回はスプレーマム)、桐と椿。オリジナル3種は、オンシジュームとモカラ、アランセラアンブラックとデンファレ、グロリオサでした。
お試し一例として、グロリオサのつぼみを客(中間流し)、花を中間に使った作品も誕生。こういった試みに挑戦できるのも役員研修会の醍醐味です。
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●3時間目「琳派調いけばな」
3時間目は「自分が琳派絵師ならこれらの花材でどんな絵画を描くだろうか」とイメージしながら「自身の琳派調いけばなをいける」ことがテーマでした。
家元から“同じ花を違う絵師が描いた琳派絵画”についての説明があり、花材の面白さの感じ方は人それぞれの感性によって違うので、もっと自由に自分らしくいけてみましょうというお話をいただきました。
小原流を愛する絵師の皆さんから生まれた作品は、それぞれが個性に富んで、いけることを楽しんだのが伝わってくるような素敵なものが揃いました。
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ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。



