第2回役員研修会を開催しました!

開催場所 大阪・小原流研修会館
開催期間 2024.07.13 ~ 2024.07.14

2024年の役員研修会のテーマは「シカクいあたまをマルくするー新発見!いけばなの楽しみ方ー」。

第2回目の研修が大阪・小原流研修会館にて行われ、26支部84名の方がご参加くださいました。

●1時間目 「涼を感じる花意匠」

1時間目は、器を選択して、雪柳やトルコ桔梗などの涼やかな花材で花意匠をいけました。
色彩豊かな花意匠ですが、取り合わせが固定化されがちでもあります。
今回の役員研修会では、季節美を活かした和の花材でそれぞれの器を使っていけることで、爽やかで個性が光る作品が出来上がりました。

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●2時間目 「写景盛花自然本位を考える -世界の写景から-」

日本の景色がいけられることが多い写景盛花自然本位。
普段はいけることのできない役員研究会ならではのものに挑戦しようと、班で合作に取り組み、「海辺の夏」と「楽園の夏」をイメージした南国写景をいけました。
「海辺の夏」では奄美の自然を描いた日本画家・田中一村の世界観をイメージしてアダンの実やクワズイモを、「楽園の夏」ではフランスの画家アンリ・ルソーをイメージしてダリアやアレカヤシ、セロームといった花材を用いて制作。
初めて触れる花材に、参加者の皆さんも大興奮!しゃれ木やマンザニータなどの芯も組み合わせ、花展さながらの
華やかで風格のある作品が並び、会場はまるで南国リゾートのようでした。

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●3時間目 「文人調いけばなの魅力 再発見」

3時間目は、役員研修会では初めての文人調いけばなの「盛物」に取り組みました。
文人調いけばなは三世家元 小原豊雲が提唱した、中国の文人趣味である文人画や文人花をいけばなで表現したものです。文人調いけばなの表現のひとつである「盛物」は、季節の野菜や果物を、鑑賞を目的に盛り飾る形式のことです。
盛物をいけたことがない方も多くおられる為、まずは研究院教授 西 晃宏先生に盛物についての考え方や文人調いけなばの奥深い魅力についてお話しいただき、イメージを膨らませました。
敷物には糸芭蕉を使い、白デンファレ、枇杷、エアプランツを配しました。果実はいちじくとドラゴンフルーツのどちらかを選択。花器も選ぶことができました。
滅多にお稽古する機会がない盛物。「文人の作品に触れ幸せでした」とのお声を頂戴しました。

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●4時間目 「いけかえのアイディアを学ぶ」

2日目の最初の授業では、蓮を主材として立ち透かし籠の「瓶花」から「写景盛花様式本位」にいけかえる「いけかえのアイディア」を学びました。
籠いけでは蓮と葦を使用。写景盛花様式本位では遠景をいける方と、河骨を足して近景をいける方がおられたため、遠景と近景の違いを間近で観察することができました。
挿法が定められた様式本位は、プラモデルのように「様式集成と同じ作品」を目指してしまいがちです。しかし様式本位であっても、花材の状態や花留めの配り、いけ手の作意で少しずつ作品に変化が生まれます。
「定められた挿法」というシカクの中にあるそうした変化、マルい部分を意識して挑戦いただきました。

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●5時間目 「琳派調いけばな」

4時間目の蓮を転用して琳派調いけばなにいけかえた後、最後にはそれぞれの作品を寄せ合わせて連作に構成。
更に、睡蓮やホテイアオイといった水生植物をお好みでプラス。
豪華な蓮が連なったいくつもの大作が出来上がり、研修会館の一室が、まるで水面に蓮が浮かび上がった湖沼の様な美しい空間になりました。

役員5限_3648.JPG役員5限_0171.jpg役員5限_3661.JPG

●番外編● 支部長セッション

支部長セッションには23名が参加。3時間目の取り合わせにミニ多肉植物を加えて、黒板をつかって盛物をいけました。
いけこみの後は懇話会を行い、来年からの支部研究会の取り組み方や今後の課題について同じ立場で話し合い、実りある時間となりました。

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今後の役員研修会は、10月東京と11月大阪にて開催予定です。
・10月東京は締め切りを9月6日(金)まで延長しました!
・11月大阪は定員残り5名となりました。参加をご検討の方はお急ぎください

申し込み方法や素朴な疑問など、下記マーケティング課までお気軽にお問い合わせください。
皆さまのご参加をお待ちしております。

お問合せ先:マーケティング課

TEL:06-6245-0850/FAX:06-6245-0863

Email: [email protected]

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