2024学生いけばな競技会北関東地区大会　結果発表

学生いけばな競技会北関東地区大会は、新規参加校３校を含む２６校総勢２８１名の皆さまにご参加いただきました。

参加校一覧
茨城県	・茨城県立波崎高等学校・東洋大学附属牛久高等学校・水戸葵陵高等学校・水戸啓明高等学校
群馬県	・群馬県立吉井高等学校
栃木県	・足利短期大学附属高等学校（NEW）・宇都宮市立星が丘中学校・栃木県立足利高等学校（NEW）・栃木県立佐野東高等学校
埼玉県	・春日部市立大沼中学校・春日部市立春日部中学校・埼玉県立伊奈学園総合高等学校・埼玉県立岩槻高等学校・埼玉県立熊谷西高等学校・埼玉県立越谷北高等学校・埼玉県立越谷東高等学校・埼玉県立坂戸高等学校・埼玉県立幸手桜高等学校・埼玉県立草加西高等学校・埼玉県立草加南高等学校・埼玉県立所沢高等学校・埼玉県立羽生実業高等学校（NEW）・埼玉県立八潮高等学校・埼玉県立八潮南高等学校・埼玉県立鷲宮高等学校・さいたま市立日進中学校

厳正なる審査のもと、団体、個人で受賞された皆さんはこちらの方々です！

※学校名、個人名は、webエントリー時にご入力いただいた内容をそのまま表記しています。
※賞状等は後日送付いたしますので今しばらくおまちください。
※全国大会につきましては、開催日が近づいてまいりましたらwebエントリー時にご入力いただいたメールアドレス宛に詳細をお送りいたします。

団体戦　優勝: 団体戦優勝！

全国大会出場
おめでとうございます！

埼玉県立伊奈学園総合高等学校

団体戦　準優勝: 団体戦準優勝！
おめでとうございます！

埼玉県立八潮高等学校

団体戦　三位: 団体戦3位！
おめでとうございます！

栃木県立佐野東高等学校

※「最優秀賞」は優秀賞受賞者の中から選ばれます

最優秀賞: 東洋大学附属牛久高等学校
伊藤優美菜さん

【審査員・原田亜希子先生のコメント】

器の左側に花留を置き、ニューサイランの曲線、ばらの表情、かすみ草の動きを生かした一体感ある、たてるかたち・応用の作品です。

主枝のニューサイランをひねりながら立ち上げることで、花材の持つ面の要素と線の要素を1枚で表現しています。

中間枝のニューサイランは、敢えて面を見せずに線の要素を生かして主枝と関わりを持たせています。

客枝のばらは正面にしっかりと位置づけられ、役枝の構成に大変安定感があります。

中間枝のばらはその表情を生かし、作品の方向性を意識した位置に配されました。ばらの葉も、向きや分量を考え抜かれて配置されています。かすみ草は前後の空間に粗密をつけ軽やかに展開させながら右方向への動きを表現しています。いずれの花材もそれぞれの表情に変化をつけて扱うことで、花材の個性が最大限に生かされています。

改めて全体を見ると、写真作品としても大変美しく仕上がっています。白い背景、白い器を使うことで花材の色彩が引き立てられ、照明はニューサイランに陰影を与えています。

色彩の変化や立体感を表現するため、細部までこだわった、いけ手の技術の高さと洗練されたセンスを感じる秀作です。きっと実際の作品も見事だろうと想像でき、実物を見てみたい！と思わせる一作です。

※「審査員特別賞」は優秀賞受賞者の中から選ばれます（該当なしの場合があります）

審査員特別賞: 埼玉県立伊奈学園総合高等学校
八木橋好美さん

【審査員・原田亜希子先生のコメント】

器の左側に花留を置いた、かたむけるかたち・応用に準じた作品です。

通常であれば、水盤の広く開いた方に主枝を配しますが、敢えて逆の空間に主枝を位置づけています。ニューサイランとばらの葉のグリーンの対比、かすみ草とばらの白、そして器のライトブルー、花材と器の選び方、大変涼しげな色彩の組み合わせとなっています。

客枝の白いバラが大変印象的ですが、かすみ草の配しかたも器に影を落とすよう工夫されており、白が映える作品になっています。

直線的な主枝の動きに対し背後に半分に割いたニューサイランを、輪を描くように位置づけ、短いものを手前に1枚中間として配することで主枝から中間枝へは関連性を持たせた動きになっています。

ニューサイランに注目するとリボンのように見えませんか？器にニューサイランのリボンをかけた、まるでプレゼントのようです。拝見しながらワクワクさせられました。作者もきっとワクワクしながらいけられたことでしょう。いけばなの楽しさが伝わる秀作です。